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高血圧と調味料

いくら高血圧症を改善するためといっても、次の日から手の平を返したように塩分を規制し始めるのには無理があります。

なんといっても、食事療法は長続きさせなければ意味がないのですから無理は禁物です。

ことに、塩や砂糖は、日に三度の食卓をメリハリの利いた楽しいものにするためには欠かせない調味料ですから、食事療法によりこの「味の素」を制限するのは容易なことではないと思います。

特に我々日本人の食事は、味噌、醤油といった塩分を含んだものが基調になっているだけに、高血圧症を改善するための食事療法にはなおさら厳しい側面があるのではないでしょうか。

高血圧症者は調味料の代わりに香辛料を利用しましょう

毎日の生活をエンジョイするためには、生活シーンにおいて様々な楽しみがありますが、わけても食事は食欲という本能を満たすものであるとともに、献立の種類とか料理の方法などを考えるなど、頭を使って知的に楽しむ要素も加わっていて、精神的にも非常に重要なウエートを占めていると思います。

糖尿病になった場合の糖質制限による食事の規制はたいへん厳しいものだと聞いていますが、高血圧の食事規制もこれまで親しんできた食塩の量をかなり減らしたり、旨みのある肉の脂身などが食べれないわけですから、相当苦しいものになります。

そこで、私からおすすめしたにのが、すっぱみのある酢やレモン、りんごなどを塩の代わりに使って味付けをすること。

また、唐辛子や胡椒、サンショウやワサビ、ショウガやしそ、三つ葉などの香辛料を使ってスパイシーな味覚をつけることも食卓を楽しいものにしてくれます。

塩分が足りない分を、これらの食材で埋め合わせをしながら、徐々に塩分を減らしていく、いきなり半分なんかにしてはいけません、十中八九挫折してしまいます。

大体、2ヶ月くらいで半分くらいの量に減らす努力をしましょう。

だだし、香辛料はあくまでも多すぎる塩分の代用品と考え、必要な塩分はしっかり摂取しなければ体調を崩してしまうので注意が必要です。

なんといっても、人間の身体には塩分が不可欠ですからね。

私はよく唐辛子をたっぷりふりかけた醤油味の鶏の煮物を好んで食べますが、食べてから間もない内は、血圧が一時的に上昇するように感じます。

でもこの血圧の上昇感は汗をかきながら食べることでスーッと引っ込んでいくようです。

皆さんもお試しあれ。