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高血圧と糖質

甘党には肥満の方が多いとよくいわれますが、そのほとんどの方は運動不足で、摂取した糖質を燃焼しきれていないからです。

私たちの身の回りには、お米や麦、芋や食パン、あめや砂糖など糖質を含む食べ物が実にたくさんあります。

糖質とは炭水化物のことで、車でいうところのガソリン、つまり身体を動かすエネルーギーの素です。

タンパク質は筋肉や血液をつくり維持していくのに対し、糖質はエネルギーとして燃え尽きたあとは、水と炭酸ガスになって体外に排出されていきます。

この糖質が燃焼する機会を失って、体内に蓄積されていくと肥満がどんどん進んでいきます。

高血圧症者は糖質のとりすぎに注意

でも考えてみればそれも当たり前のことかもしれません。

お金さえあればなんでも好きなものがたらふく食べることができるようになったことに加えて、文明の発達によって身体を使う機会がめっぽう少なくなった現代社会。

日常生活のルーチンにおいて身体を動かすことを強要されない私たちは、健康維持のため空き時間を割いて散歩やジョギングなどに精を出しますが、いかんせんその運動量は高が知れています。

ましてや高血圧や糖尿などの持病を抱えている人は運動量が更に限定されるでしょう。

多少悲観的な見方になってしまいますが、高血圧を予防・改善するための方策としては、やはり食事療法が最善の方策ではないでしょうか。

運動は気分転換を図り、食事療法をサポートするものとして位置付けられるものだと思います。

話は戻りますが、動脈硬化により心筋梗塞をおこした方々は、標準の2倍以上の砂糖を摂取していたという報告もあります。

このように、糖質は肥満と大の仲良しですから、余分な糖質を取らず太らないことが高血圧症の予防と改善に効果を表します。

ご飯やパンにはすでに十分な糖質が含まれていますので、コーヒーに砂糖を入れて何度も飲んだり、口が寂しいからと言ってあめやスナック菓子を間食するのはやめましょう。

また、フルーツはビタミンなどの宝庫ですが、フルーツの甘みを醸す果糖は体内で中性脂肪になりやすいので食べすぎには注意しましょう。