血圧が高くなる原因
動脈とは私たちの身体に酸素や栄養素などを運ぶ血管のことを指しますが、この動脈の壁に傷などがついて弾力が失われ硬くもろくなってしまったり、コレステロールなどが血管の壁に付着して血管の一部が盛り上がって厚くなり、血液の流れを狭めたり止めたりする現象を一般に「動脈硬化」と呼んでいます。
高血圧症の方は普段から血管の壁に大きな負担がかかった状態にあるため、動脈硬化の進行の程度が血圧が正常な人に比べると強くでがちです。
血圧が高くなる原因の一つに血管の老化があります。
動脈硬化が進むと、当然のことながら血液が阻害され、末梢血管抵抗が増加しますので、心臓はこの末梢血管抵抗に負けじと、もっと強い力で血液を送り出そうとします。
結果として、血管壁にはより強い圧力がかけられ、血圧はさらに上昇してしまうことになります。
つまり、高血圧と動脈硬化は常に表裏一体の関係にあり、「動脈硬化が亢進すると血圧が上昇し、血圧が上がることでさらに動脈硬化が加速する」悪循環の構図が待ち構えているということです。
動脈硬化は食生活などの生活習慣に左右される場合もありますが、年をとると誰にでも起こってくるもので、普通の生活をしていても高齢になればなるほど動脈硬化は進んでいきます。
ですから、動脈硬化は血管の老化現象と呼んでもいいと思います。
できれば、動脈硬化の進捗状態がなだらかに進むように、普段の食生活や運動には配慮したいものです。
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