拡張期血圧や収縮期血圧など血圧の仕組みや心臓の働きについて


血圧の仕組み

一言でいってしまうと、血圧とは、心臓から送り出された血液が心臓の壁に与える圧力のことです。

私たちの身体を流れる血液は、全身にくまなく酸素や栄養素を運んだり、二酸化炭素などの老廃物を回収して体外に排出する重要な役割を担っています。

血液を全身に供給するため、私たちの心臓は収縮と拡張を繰り返すポンプ役を果たしており、この心臓の収縮と拡張の動きに伴い、血圧は常に変動しています。

心臓の筋肉がギュッと収縮して血流に圧力がかかると、血圧は最も高くなります。

これは、収縮期血圧とか、上の血圧と呼ばれています。

血圧の仕組みはこのようになっています。

これとは反対に、収縮した心臓の筋肉が再び緩んで拡張すると、全身を巡ってきた血液がトコロテン式に再度心臓に流れ込んできます。

収縮によって心臓から送り出された血液は、大動脈と呼ばれる太い血管に一時ストックされますが、この時、血圧は最も低くなります。

これは、拡張期血圧とか、下の血圧と呼ばれています。

心臓の筋肉が拡張する(緩む)と、心臓からの血液の供給は一時的に途絶えてしまいますが、前記大動脈の中に貯蔵されていた血液が、今度は大動脈の収縮により、全身に供給されますので血流が阻害されることはありません。

心臓と大動脈がキャッチボールをして私たちの生命活動を支えているんですね。