更年期と高血圧の原因 その1 女性ホルモンの減少
女性が更年期を迎えるころには、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が少なくなってきます。
このホルモンは脳にある視床下部の支配を受けていますが、エストロゲンの分泌が減少してくると視床下部はこのホルモンの分泌を活性化させようと懸りっきりになるので、同じく視床下部の影響を受けている自律神経が落ち着きを失ってしまいます。
この結果、自律神経の影響を受けている血圧も不安定になる場合があります。
しかし、ほとんどの場合、この症状は一過性のものであり、閉経によって身体の具合が落ち着いてくれば血圧もそれに従い極端な上下動はしなくなるものです。
ただし、一時的なものだと油断していると真正の高血圧になってしまう場合もありますから、血圧が高めなことに気づいたら、食事や運動に留意して血圧を下げる努力をしましょう。
更年期と高血圧の原因 その2 ストレスの増加
40も過ぎて更年期を迎えるようになると、家族に対する責任の重さや会社内でのポストに対する重圧感などから過度のストレスを抱えるようになるものです。
「人間は生きている限り迷うものだ」とはかの有名な文豪ブォルフガング・フォン・ゲーテの言葉、ストレスは生活にスパイスをあたえる大事な要素ですが、過度のストレスは歓迎できませんね。
行き過ぎたストレスによって自律神経がかき乱され高血圧が現れてくる場合があります。
更年期を迎えたら、普段からストレスを抱え込まないような工夫が必要ですね。
更年期と高血圧の原因 その3 コレステロール値の上昇
現在の私たちはお金さえあればどんな美味しいものも食べられることに加え、乗り物などの交通手段も発達しているため、とかく美食、過食、運動不足に陥りがちです。
その結果、中年を過ぎて更年期を迎えるころになると、内臓にしっかりと脂肪がついてしまい、血中のコレステロール濃度も高くなりがち。
こうなってしまうと、血液が正常に流れなくなり、血液がドロドロの状態になってしまいます。
そして、血流の滞り気づいた心臓は、より圧力をかけて血液を送り出そうとしますので高血圧の要因をつくってしまうのです。