高血圧と交感神経
交感神経が興奮すると、加齢などによる動脈硬化同様、血圧を上昇させる要因になります。
私たちの脳や脊髄からは自律神経という神経の束が全身にくまなく張り巡らされています。
読んで字の如く意識とは関係なく動く自律神経は、交感神経と副交感神経という対照的な働きをする二つの神経回路から構成されています。
交感神経が興奮すると血圧が上昇しますが、逆に副交感神経が支配的になると血圧は低下し始めます。
といっても、勿論これらの神経系が直接血圧に作用するわけではなく、心臓や腎臓、そして血液や血管に影響を与えて、間接的に血圧に影響を与えるわけです。
交感神経が興奮すると交感神経の末端や副腎からカテコラミンというホルモンが分泌されますが、これが臓器や血管に作用して血圧が上昇することになるんです。
おわかりいただけましたか?。
びっくりした時などに心臓がドキドキしたり、身が締まったような感覚になるのはこのことだったわけです。