カルシウムは血圧を下げる食べ物です
牛乳などに多く含まれるカルシウムは血圧を下げてくれるすぐれた栄養素です。
でも、なかにはカルシウムが「血圧を押し上げる要因」とお考えの方も多いとお聞きします。
多分、このような方が言及なさっているのは、筋肉細胞に蓄えられているカルシウムイオンのことを指しているのではないでしょうか。
カルシウムイオンは、筋肉の収縮を促す機能があるので、同時に血管にも作用して血圧を上昇させる働きもします。
しかしながら、確かに、頭にはカルシウムとついていますが、この物質は血液中にカルシウムが不足した時に本体のカルシウムから分離したもの。
カルシウムを不足なく補えば、カルシウムイオンの幽体離脱(?)も起こらなくなり、結果として血圧が下がることになるのです。
カルシウムは小魚や牛乳・乳製品などに多く含まれていますが、近頃では昔のように食事で小魚を頭からがりがりと食べる習慣はなくなってきたようですから、摂取しやすい乳製品などを利用して毎日少しずつステディに摂りたいものです。
降下剤などで血圧を一時的に下げるのは簡単ですが、ふだんの食事を変えたからと言って、目に見えて血圧が下がってくるわけではありません。
コンスタントに血圧を下げる方法をお探しなのであれば、地道な努力を繰り返すことが最も重要で、最も近道、ですが最も困難なことでもあります。
なお、カルシウム錠剤などのサプリメントもありますが、専門家などの指導を受けないで摂り続けると、許容摂取量を超えてしまい体を害することも出てくるので、私はあまりお勧めできません。