白衣高血圧
白衣高血圧という言葉、耳にしたことはあるでしょうか。
白衣の天使ではありませんよ、白衣高血圧です。
これは、病院などの医療機関以外の場所、例えば家などで測る血圧は正常なのに、病院などで、白衣の天使の前で測られる血圧が高くなる症状のことを言います。
理由としては、病院という診察機関で「見られている、チェックを受けている」という緊張感や病院まで来る間に運転などで神経を使って交感神経が興奮していることなどが考えられます。
ですから、白衣高血圧だからといって特段の治療が必要になってくるわけではありませんが、臨床データでは10年後には真正の高血圧になっている場合もあるとのことなので、まだ高血圧と診断されていない方は油断はできませんね。
また、白衣高血圧とは裏腹に、医療機関で測る血圧は正常なのにその他の場所で測る血圧が高くなる場合もあります。
この症状は白衣高血圧に対して仮面高血圧とよばれています。
このような方は、多分、家庭や職場でたまったストレスから解放されて病院に来ればリラックスできるんでしょうね。
病院で測れば必ず血圧が高く出る白衣高血圧の私にはとても考えられないことです。
血圧は生活のいろいろな局面で高くなったり低くなったりしますので普段から定期的に測定することが大切です。
その局面だけをとらえて一喜一憂していてもらちのあかない話なんです。
できれば、朝昼晩の3回血圧を測ることをおすすめします。
私が通っている病院で渡された血圧手帳には、朝と晩しか血圧を書き込むスペースがありません。
でも、受診するときは必ずといっていいくらい血圧が高くなる典型的な白衣高血圧の私は、病院で受診をする時間に合わせて11時ころにも必ず血圧を測ります。
お医者さんも診察時の血圧だけから本当に高血圧なのか否か、高血圧が回復に向かっているのかどうか、を決するのは情報が足りなすぎるのです。
ですから、血圧手帳は事細かに記録しておきましょう。
また、万が一血圧を記録し忘れた個所があっても、医師の判断に狂いが生じますから、体裁を取り繕う為にブランクを埋めてはいけません。
素直に忘れましたと白状しましょう。
あなたが血圧の記録さえしっかりつけていたら、白衣高血圧なんて気にする必要はないと思います。