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高血圧とギャンブル

若いころ、パチンコに熱をあげたことがあります。

仕事が終われば、ほとんど毎日のようにパチンコ屋にでかけ閉店まで打っていました。

パチンコなどのギャンブルは麻薬のようなものですが、それはそれで生活に追われ鬱とした神経に刺激を与え、気分転換を図ってくれる素晴らしい面も持っていると思います。

でも、これって、どうしても入れ込んでしまうんですよね、良く考えたらトータルでは絶対負けているのに、バカ勝ちした思いを断ち切れず、懲りずにパチンコ屋にお金を貢いでいました。

今は遠い昔の話ですが、ひょとして家が数件(大袈裟!)建てられたくらいの散財をしてしまったかもしれません。

勝負事は、永遠に勝ち続けることなど不可能ですし、私の場合はどちらかというと負けることのほうが多かったので、「今度こそ!」とばかり、勝とうとしてわれを忘れて没入していました。

高血圧症者はギャンブに入れ込みすぎないように

よく頭に血が上るとか血が騒ぐといわれますが、この年になって高血圧を指摘されたのも、精神的な高揚と落ち込みを何回も繰り返して、血圧に悪い影響を与えた若いころの悪いクセが原因のひとつになっているような気がします。

大当たりをひいて気分が高揚し、精神が緊張してくると、その興奮が自律神経に伝えられ、交感神経が刺激されて、血圧の上昇を引き起こすアドレナリンが分泌されます。

興奮からさめ、握り締めていた手の平を良く見るとじっとり汗ばんで、まさに「手に汗握る」状態でパチンコ台に向かっていたことに気づきます。

これぞ、まさしく、ノルアドレナリンのなせる業、正常な人でも精神的な緊張を一気に体験すると、最も緊張したときには、最高血圧が200ミリ近くに、最低血圧も120ミリ程度まで上昇するそうです。

高血圧の方の場合は、上昇の幅がもっと大きくなるそうですから、最悪の時には脳出血や狭心症を起こすことにもつながるのではないでしょうか。

でも、ギャンブル好きな方に、ギャンブルはやめたほうがいいですよといっても、欲求不満によりストレスが増加することになるでしょうから、ギャンブルをする場合は、あまり熱くならないような方法〜例えば、パチンコであれば、大当たりがきたら、一旦台を離れてお茶でも買って他の人が売っている台を見て回り、一息入れるなど〜を自分なりに考えたらいかがでしょうか。

まさか、ギャンブルごときに命を張る方もいないでしょうが、くれぐれも熱くなりすぎにはご用心。