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高血圧とビタミン・ミネラル

高血圧の方が、食事療法により献立を考える場合に注意したいのは、栄養のバランスに留意することだと思います。

三大栄養素である、タンパク質や脂肪、糖質を主体として無機質やビタミン類なども必要な分はしっかりとらないといけません。

とかく食事療法というと摂取カロリーを減らすことだけに気をとられがちですが、栄養バランスを欠いて闇雲に減量しても、健康を損ねてしまっては意味がありません。

ビタミン類では、ビタミンCやビタミンD、ルチンなどは血圧を下げ、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンE、コリン、ニコチン酸、イノシトールなどは動脈硬化を予防する働きがあるといわれていますので、積極的に取るように心がけましょう。

その他のビタミンも過不足なく摂取することが大切です。

ビタミン類は、私たちの体内で合成することができないため、食物やサプリメントを通して体内に取り入れなければなりません。

高血圧症者は積極的にビタミン・ミネラルを摂取しましょう

もったいない話ですが、このビタミン、一定量だけ体内で利用された後は、使われずに残ったものは体外へ排出されてしまいます。

ですから、一回でたくさん補給したから数日は大丈夫などという都合のいい解釈は通用しませんので、毎日一定量をステディに補給することが肝心です。

次にミネラルですが、これもビタミン同様、体内機能を円滑に保つために欠かせないものです。

私たちの身体を構成しているミネラルは非常に微量ですが、そのどれかひとつが欠乏しても、身体は不具合を感じてしまいます。

ミネラルにはたくさんの種類がありますが、体内を構成しているミネラルには約30種類があります。

ご存知の通り、骨や歯はカルシュームリンでできていますし、体内細胞はナトリウムやカリウムで構成されています。

更に、イオウやリン、鉄、亜鉛などはタンパク質の構成要素になっています。

身体に必要な大概のミネラルは普通に食事をしていれば必要量が十分確保できますが、それでも不足しがちなのが鉄とカルシュームです。

鉄の必要量は一日11グラム、カルシュームは0.7グラム程度とされていますので、レバーやかき、緑黄色野菜、小魚類や牛乳などで十分に補給しましょう。