血圧を上げるホルモン アンジオテンシン
血圧を上げるホルモンの代表的なものがアンジオテンシン。
そのメカニズムは次の通りです。
交感神経が興奮すると肝臓からレニンが分泌されてアンジオテンシン2というホルモンがつくられます。
このホルモンは肝臓に命令してナトリウムの体外排出を困難にしたり、血管に圧力を加えて末梢血管を収縮させたりします。
結果、体内にナトリウムが大量に貯め込まれるようになり、血液量が増加。
ひいては、それが心拍出量にも影響を与えて血圧を押し上げてしまうという構図です。
アンジオテンシンホルモンの影響は一時的なものにとどまらす、このような状態が長く続くと心臓が肥大したり、動脈硬化が進むなどして血圧上昇の「慢性的」な温床が形成されることになります。
また、アンジオテンシンホルモンは腎臓にも影響を及ぼし、同様に血液用を増加させる原因をつくるアルドステロンの分泌も活発になります。